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当たりを求める脳の仕組み

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こんばんは。

ドステです。

今回は、的中を求める脳の仕組みについて、考察したいと思います。

最近、『脳内麻薬』(幻冬舎新書、中野信子著)という本を読みました。

読みやすい本で、人間が快感を得るために必要な脳内麻薬、主にドーパミンと呼ばれる物質について、様々な事柄に関連させて書かれてあります。

関わる事柄は多岐にわたっていましたが、その中にギャンブルの項目がありました。

ギャンブルも、ドーパミンが分泌されることによって、脳の中で快感を感じ、常習化する仕組みだそうです。

それについて、私の解釈や理解が加わることになりますが、簡単に書いていきます。

ギャンブルによって、脳内にドーパミンが分泌される条件として、金銭的なインセンティヴはもちろん重要なことだそうです。

ところが、金銭的な要素よりも、重要なことがあるそうで、それは、一言で言えば、スリル、だとのこと。

ここで言う、スリルとは、もう少し具体的に言うと、「当たるか当たらないかというドキドキワクワク」というスリルだそうです。

当然、全く当たらない場合には、脳の中でドーパミンをたくさん分泌するような神経回路が発達せず、むしろ退化してしまうようです。

しかし、ある程度の適当な間隔で当たる時、言い換えると、ある程度の確率で当たる時、毎回必ず当たる(外れる)時よりも、回路が発達しやすいというのが、現在の有力な説だそうです。

たとえば、毎日頑張って仕事をして毎月20万の金銭を得るよりも、競馬でその月たまたま20万馬券が当たった方が、何だか気分がいいというような、そういうイメージでしょうか。

なぜそのような不確実なものの方に、脳は魅力を感じるのか。

これは、金銭などの当たった見返りとしての利益そのもの(競馬で言えば払い戻し金ですかね)だけではなく、利益の予告(同じくオッズとか人気とかでしょうか)に対して、脳内麻薬が分泌されるのだ、ということのようです。

「当たるかな!この馬に来てほしい!ドキドキワクワク!」という状態を、競馬をやっている人なら体感したことがあると思います。

そうした状態こそ、ドーパミンが分泌されている状態であり、人が快感を得ている状態なのでしょう。

それで当たれば、もちろんさらに快感でしょうけれども、たとえ当たらなくても、賭けて結果が出るまでの「ドキドキワクワク」自体が快感になる生理的な構造を、人間は生まれつき持っているのだと理解できます。

そうして、「ギャンブルをすること自体」によって、ドーパミンが分泌される神経回路が段々と出来上がってくると、ギャンブルが習慣化してくるということでしょう。

さらに、その神経回路が強固に形成されすぎると、あるいは何らかの理由(ストレスなど)でコントロールが効かなくなると、いわゆるギャンブル依存症と呼ばれる状態に陥ってしまうのだろうと思います。

話はちょっとずれますが、この仕組みは基本的に他の事柄にも当てはまるようで、たとえば、テレビゲームもその類と考えられそうです。

最近流行りの、「ガチャ」などの課金は、正にこれに当てはまるなぁと思いました。

そう考えると、あれはゲームと謳いながら、いわばギャンブルをしているに等しいとも言えるかもしれません。

話を戻します。

また、「惜しい結果」にも、ドーパミンは分泌されるのだとか。

これを本の中ではニアミスと表現されていますが、ニアミスの時、ドーパミンは当たりの時と同じくらいに分泌されるようです。

競馬で言えば、馬券で買った馬が、あともう一歩、クビ差、ハナ差で馬券圏内に届かなかった、そのような時だと思います。

確かにそのような時は、私自身、よりエキサイトしていることを自覚できます。

この時、私の脳内にドーパミンが出ているのでしょう。

大体、このような内容が、『脳内麻薬』の中に書かれていた内容です。

多少、この記事にするにあたって、私個人の解釈や理解の程度が加わっていることをご了承ください。

で、本の内容はそんな感じですが、以後は私が有料化を断念した経緯に関わってくる自分語りとなりますので、ご注意を。

有料化を断念した理由として、私の中では、あまり的中率が良くないことがプレッシャーとして強かったことが大きいです。

回収率に関しては、月々で調子の悪い月はあるもので、致し方ないこと、今後、年内であっても数か月あれば挽回のチャンスは大いにあると楽観的でした。

しかし、的中率に関しては、調子が良い月なら上がることが見込まれたものの、そう大差ない数字が出ることが予見できました。

このプレッシャーに、私は克てそうにないと自分自身で判断しました。

つまり、当たらない馬券予想は、私個人だけで買っているならまだしも、公開して皆さんに参考にしていただいていると考えると、非常にプレッシャー、ユーザーの方に損をさせているという気持ちが強まってしまったわけです。

年単位でプラスにできればいいという考えはもちろんありますが、一週間単位であっても、全く当たらない週があるというのは、公開するにしては私にとって精神的に厳しかったということです。

この経緯と、最初に書いた『脳内麻薬』の記述とを関連させて考えると、私の性格で予想を公開する場合、ようは的中しないとドーパミンが十分出ないんだな、というのを強く感じました。

個人として一人で競馬をやる分には、「ドキドキワクワク」≧「外れた虚しさ」というのは間違いなかっただろうと思います。

しかし、公開して、ユーザーの方にも参考にしていただくとなると、「ドキドキワクワク」<「外れた虚しさ」あるいは「ドキドキワクワク」<「外れた虚しさ」+「予想公開のプレッシャー」ということになったのだろうと思います。

さらにもし、有料化したとなると、「ドキドキワクワク」<「外れた虚しさ」+「予想公開のプレッシャー」+「有料」という図式を覆すことが難しくなっていたでしょう。

これが、少なくとも「ドキドキワクワク」+「当たった達成感」≧「外した虚しさ」+「予想公開のプレッシャー」となるように、的中率を調整しなければならなかったということになります。

何しろ、先月は10倍台のオッズの馬券が当たっても、全く嬉しくなかったです。

もちろん、その他の馬券も、当たってもちいーっとも嬉しくない。

これでは、長くは続けれらません。

それなら、ブログを閉めようかとも思いましたが、それでは始めた意味もありません。

そういったことで、現在のスタイルに至りました。

ここまで、的中率は、ざっと計算すると、単勝25%、複勝50%、馬連10%、ワイド20%くらいです。

回収率も、複勝は80%程度ですが、それ以外は90%を超えていますので、工夫次第で利益が出せるレベルかなと思います。

今のところ、そこそこの的中率・回収率で来れていますので、今後もこれを維持したいところです。

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