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馬場状態とコース形態

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こんばんは。

ドステです。

今回は、芝とダートの馬場についてと競馬場のコース形態について、個人的な考察をしたいと思います。

ちょっと長いですが、この要素は予想をする上で最も大事なウェイトを占めると言っても過言ではないと(あくまで個人的に)思っています。

まずは馬場についてですが、ダートに関しては、良馬場であれば、基本的には前目に付けた馬が有利、ということで大体一貫しているというイメージです。

それが降雨などで重馬場になるほど、砂が固まって硬い馬場になり、差し馬も台頭し始めるという感じがしています。

ところが、あまりにも降雨が激しくて、泥んこ馬場になってくると、もはや訳が分からなくなってきます。

これは、ダート(良)に向いている馬と、ダート(重)に向いている馬、ダート(不良)に向いている馬の違い、と言っても良いかと思います。

ただし、トップレベルの馬になるほど、良馬場のダートでも差しを決めてくるので、施工条件毎、出走メンバー毎に傾向が変わるなぁと思います。

また、同じ不良馬場でも、雪や豪雨など、特殊な条件になると、性質がかなり異なってくる印象があり、その辺りはよくよく勘案すべきと考えています。

今年の2月の大雪の時は、芝もですが、馬場を読むのが難しかったのが、記憶に新しいです。

一方、芝は、一口に芝と言っても、実際は各競馬場毎に使っている芝の種類が違うことがあり、その点を第一に考慮すべきです。

代表的なものとして、札幌、函館競馬場で、洋芝が採用されており、これは地面が比較的柔らかいのが特徴で、より踏み込みにパワーを必要とする分、時計がかかるというものです。

また、新潟競馬場では、野芝が採用されており、こちらは逆に反発力が高く、時計が速いというのが特徴的です。

基本的にそれ以外の競馬場は、暖かい時期と寒い時期で野芝と洋芝が入れ替わるオーバーシード法と呼ばれる芝の管理方法が採用されています。

したがって、春~夏までの比較的暖かい期間は野芝、秋~冬までの比較的寒い期間は洋芝がメインとなっていると捉えて良いかと思います(実際には両方混じっているようですが)。

競馬を始めたばかりの人は騙され?やすいのではと想像するのですが、芝と表記されていたとしても、競馬場毎に性質がかなり異なり、それによって馬が力を発揮できるかどうかも相当左右されるということを意識しなければなりません。

新潟で良績を残した馬が、札幌で良績を残せるとは限らないという場合があったり、中央の競馬場ではダメでも、ローカルでは輝く、ということも往々にしてあるという具合です。

こういった競馬場毎の芝の種類の違いによるレースへの影響は、ダートコースより顕著であり、そのため年間を通してみると、ダートで施行されるレースよりも芝で施行されるレースの方が良く荒れるようです。

ここに、馬場そのもののコンディション、つまり、良~不良という条件が加わることによって、さらに難解になることがままあります。

芝の場合、不良になるほど(≒時計がかかると捉えて良いと思います)、スタミナや精神的なタフさが要求されるようになり、これも芝(良)に適した馬と、芝(不良)に適した馬という軸を考えることができるかもしれません。

逆に、ダートコースは傾向として人気、実力通りに勝敗が決しやすく、また前目が有利ということもあり、堅い決着が比較的多いようです。

また、もう一つ重要な要素として、芝馬場の場合、開催が進むにつれて、芝自体が荒れてくるというものがあります。

傾向として、開幕週は芝が綺麗に生え揃っているので、インコース有利、先行した馬が有利というのがあります。

騎手もこれは承知しているので、なるべくインコースを走り、なるべく先行させようとします。

ところが、多くの馬がインコースを走るので、開催が進むにつれて(レース数が多く消化されるほど)、その部分の芝が荒れてきて、剥げてしまいます。

こうなると、インコースよりも外側の方が良い芝の状態、つまり反発力が高い状態が維持されているので、特に最後の直線で外側を通る馬、差し馬が台頭してくるというものです。

直線が短い場合は、この限りではなくなってもっと複雑になりますが、直線の長さがある程度確保されている場合には、非常に重要な要素だと思います。

次に、馬場の違いに加味されてくる、コースの形態の相違です。

コースの形態の相違を考える上では、①ゴール前の直線の長さ、②コースの坂つまり起伏、③コーナーのきつさ、④右回りと左回りなどが主に考えられると思います。

①直線の長さは、そのままコースの1周の距離とも相関しており、基本的に直線が長いほど、コースがゆったりしており、紛れが少ないと言われることが多いようです。

コーナーでの立ち回り(コーナリング)の巧さが影響しにくく、直線で十分に加速できるため、純粋なトップスピードの高さやその持続力が重要になってくるためと考えられます。

東京競馬場、新潟競馬場、京都競馬場などは長い部類ですね。

逆に、直線が短いほど、コーナリングや道中でのポジションニング、そして仕掛け所が重要になるように思います。

直線が短い分、余程の瞬発力を持った馬でないとトップスピードで走る時間が短くなり、先行していた馬が有利なことが多いと思います。

中山競馬場、新潟・中京以外のローカル競馬場は、特にこの傾向があるように見えます。

また、ダートコースは基本的に芝コースの内側に敷設されている関係上、ほとんどの競馬場で芝コースよりも直線が短くなっている(数mですがされど数m)ことが多く、そういったことも含めて、先行馬が有利です。

そういう事情もあり、札幌、函館のダートは、特に先行有利と考えられますし、逆に東京のダートは、ダートコースの中では比較的差しも決まりやすいと考えられます。

ただし、競馬場によっては、内回りと外回りというものがあり、施工距離によってどちらで回ってくるか異なります。

たとえば、新潟の2000mは、外回りで行われることが多く、その場合、直線が長い(659m)ので、各馬が横に広がっての追い比べとなることが多いです。

ところが、同じ新潟の2200mでは、内回りで行われることが多く、その場合、直線が短くなり(359m)、どちらかというと前の馬がなだれこむような展開になることが多いです。

また、後述の高低差でも内回りと外回りで大分違うことがあり、注意が必要です。

はっきり言ってしまえば、内回りと外回りでは、全く別のコースだと私は考えています。

②コースの坂・起伏は、ゴール前だけでなく、スタートから道中に至るまで、競馬場毎に設定されています。

その影響の大きさは、箱根駅伝が好きな方は、容易に想像できるかもしれません。

つまり、坂で逆転というのは大いに起こりうるし、最後にパタッと脚が止まってしまったように見えたり、逆にグンッと伸びてくるように見えることがあると思います。

なので、よく、ゴール前の坂がきつい競馬場は予想に考慮されることが多いように思います。

中山競馬場や阪神競馬場などが、特に有名かと思います。

逆に、新潟競馬場はゴール前の起伏が比較的少なく、よく「平坦」と表現されます。

中山や阪神で最後に踏ん張り切れなかった馬が、新潟で走ったら激走した、というパターンは結構あるように思います。

③コーナーのきつさは、傾向として直線が長いコースほどゆったりしていて緩いカーブになり、直線が短いコースはそもそも狭いこともあってかきついカーブとなっているかと思います。

たとえば、東京はコーナーが緩く、中山はコーナーがきつい、という印象です。

コーナーが緩ければ、スピードを減速する要素が少ないため、馬も気持ちよく一定のリズムで走れると想像しますし、コーナーがきつければ、その分減速しながら曲がらなければならず、片方の足に負担がかかったり、馬によっては走り辛く感じてもおかしくありません。

さらに、きついカーブで外側を走っている馬は、緩いカーブでのそれに比べて脚力を多めに使ってしまう傾向があると思います。

これらは、いわゆる遠心力の影響と考えられます。

そういったことで、東京は馬の力がそのまま結果に出やすいと言われていますし、中山などは、基本的にはイン有利、先行有利になっているかと思います。

余談ですが、地方の公営競馬場では、さらにコーナーがきつくなっていることが多く、直線も短いため、殊更先行有利となっています。

④右回りと左回りは、競馬場毎に決まっているコースの回り方で、右回りが時計回り、左回りが反時計回りです。

この違いが馬に与える影響として、利き脚(馬にもあるそうです)がどちらかによって、コーナリングに影響したり、最後に手前を替えてもうひと踏ん張りする際に影響するようです。

特に、最後の直線で、どちらの脚を前にして走るのかというのは、意外と大きく影響することがあるようです。

時折、右回り、左回りで非常に顕著に成績が異なる馬が出てくるので、結構重要な要素です。

これらコースの形態が馬の走りに与える影響は大きく、例で言うと、マツリダゴッホは中山競馬場で滅法強かったですし、トニービン産駒は東京競馬場で明らかな良績を残していました。

また、考慮している人が少ない(と私が勝手に思う)ので、私は特に重視しているのですが、最後の直線の起伏だけでなく、スタート時、道中での起伏が馬の走りに与える影響を重視しています。

テレビ中継で見ていると、斜め上から映しているので、そんなに高低差を感じないのですが、JRAのコース紹介を見てみると、スタート直後や道中の起伏というのも、中々の高低差があります。

これらの要素がレースに影響していないわけはないと考え、予想する際にこれらの要素を重視しています。

また、最後の直線が最速ラップになるレースと、むしろ道中でラップが要求されるレースなどがあり、これらも加味することで、予想を組み立てています。

私としては、馬の特徴もさることながら、それに馬場の特徴とコースの特徴を重視して加えて、予想することが重要だろうと考えています。

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