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大阪杯GⅠ昇格というニュースと絡めてJRAの興行面を考えてみた

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こんばんは。

ドステです。

今回は、大阪杯がG1昇格というニュースに絡めて、JRAの興業面でしてほしいことについて、私見を述べてみたいと思います。

ちょっと熱くなって長くなってしまいましたので、ご注意ください。

それと、いつものように、あくまで個人的な意見ですので、あしからず。



まず、大阪杯がG1昇格ということについてJRAの意図を想像すると、中距離路線の番組充実、海外を意識した興行面強化、この二点が大きいのかなと思います。

番組充実・賞金増加は出走馬を増やし、関係者にもプラスと思われますし、詰まるところファンの注目度も上がり、興行面にも繋がると考えられます。

各重賞競走というのは、能力選定競走の意味合いもありますから、現代競馬において重視される中距離での能力選定強化は、生産者からも要望があっておかしくありません。

また、海外遠征が日常茶飯事になり、海外馬券の発売にも踏み切り、グローバル化の波に上手に乗っていかなければならない時代にあって、国内も負けじと充実させなければならないという意図もあるでしょう。

したがって、大阪杯がG1に昇格ということ(中距離G1が増えるということ)は、個人的には時代に即して自然なこと、必要なことではないかと考えます。

G1大阪杯勝ちが繁殖の価値として重視され得ると思います。



一方で、ファンとしての視点では、ステップレースどうするんだろとか、このまま4月の頭にやるんだろかとか、何故だか一抹の不安を覚えるのが不思議です。

ここからは一ファンとしての提言になります(別に提する人いないけど)。

まず、大阪杯がG1に昇格ということ(あるいは中距離G1が増えること)が時代に即して必要というのは致し方ないとして、JRAには施行時期の選定を入念に行ってほしいですね。

今までは春の訪れとともに一流馬が叩き台として集まるからこそ優れたG2として価値があり、ファンは一流馬がどのような緒戦を迎えるのか注目したわけです。

しかし、G1となれば、その前にステップレースがあるべきですし、興行面でもその必要があろうかと思います。

つまり、何月何週にG1大阪杯を執り行うのか。

そして、ステップレースをどこに持ってくるのか。

この点がモヤモヤします。

現在の番組で言うと、京都記念や中山記念をステップに、大阪杯というローテーションもあり得そうではあります。

ただ、そうすると、ローテーションが間延びして、上半期の一区切りとして定着している宝塚記念への一流馬の出走が減りそうな気はします。

気温や天候の変動が激しい日本では、馬も長い間好調を持続させることは、難しいですからね。

そうなると質の低いG1やレースが増える危険もあり、売り上げがせっかく回復しているのに、また低下傾向へということも考えられます。

三連単を導入して、三連単の売り上げがどんな推移をしてきたのか、よくよく分析してほしいですね。

つまり、射幸心をくすぐるとかG1競走増設とかいう、既に満杯になっているコップに水を注ぐのは、もはや有効性に乏しいのではないでしょうか。

馬券の売り上げに少なからず貢献しているとはいえ、水が溢れてしまって、覆水盆に返らずになってしまっているのではないかと感じています。

ここら辺、どうするのかJRAは十分考えて、ファン心理もしっかり掴んでおいてほしいですね。



私個人の案で言うと、中距離路線の充実というのは致し方ないというのは上記した通りですが、開催日としては宝塚記念(オールスター)の売り上げを下げないためにも、大阪杯を皐月賞の次週にずらす、あるいはNHKMCの位置をずらしてそこに持ってくる(天皇賞の翌週)のが良いのではと思います。

それか、もっと大幅に番組を入れ換えて、他のG1を移動させつつ、天皇賞⇒大阪杯⇒宝塚記念のように、春の古馬G1路線を整備してしまうというのも一つのアイディアとも思います。

ただし、天皇賞(長距離)のすぐ後に極限まで力を出しきるG1を設置するというのは、馬からすれば過酷そのものであり、間違いなく一流馬の故障が増えます。

したがって、やはり天皇賞か大阪杯かという馬それぞれのローテーションがあって、さらにオールスターの宝塚記念が上半期末にある、という番組が良いと思います。



そして、興行という面でもついでに書いてしまいます。

グローバル化が進む中で、国内での裾野を広げるという観点で行くと、もっと国内の時流に合わせた企画や番組編成を行うべきだと思いますし、加えて払い戻し率を緩くすべきです。

国内の時流とは、今まさに女性の社会進出を国あるいは世界が謳う中にあって、女性騎手が売り上げに大きく貢献する可能性がある、このようなことです。

地方競馬(中央もですが)は、インターネットでの馬券発売に踏み切って時流に乗ったことで、売り上げを回復してきました。

そして、女性を活用して売り上げをさらに伸ばそうとしているのも、地方競馬です。

藤田菜七子騎手が初騎乗した時、そして初勝利を挙げた時には、大井の帝王がヨイショし、ハイタッチをしにいった。

ここに地方競馬の明確な狙いと強かさが感じ取れます。



競馬は長く続いている文化ですから、多少後追いであっても、時流を上手く組み込めば他の産業よりも比較的容易に相乗効果を得られると思います。

JRAもこれを逃す手はないはずですし、他にも売り上げアップに繋がる時流はあるはずです。

例えば、LINE、Twitter、Facebook、Instagram、YouTubeなどとの連携もまだまだ薄いでしょう。

特に視覚的効果を狙った方が良いと考えます。

公式LINEスタンプを増やし、色々なアーティストとコラボするとか、または無名な人からのスタンプ作成を応募するとか、Instagramで活躍する人にサラブレッド(廃用にならずに済む馬が出てくるかも)や騎手の美麗写真を撮ってもらうとか、それの一部をJRAの公式ページからダウンロードできて待ち受け画像にできるとか、そういったことは効果があるんじゃないでしょうか。

サラブレッドの美しさ、荒々しさ、優しさ、鍛え上げられた筋肉の逞しさに今よりももっと着目して、そこを評価してもらう機会を増やしてもいいと思います。



ギャンブルということで、企業との連携に限りがあるならば、社会的な言説を上手く取り入れるべきです。

最たるものはやはり女性というキーワードであり、女性騎手、女性調教師、女性厩舎スタッフ、女性牧場スタッフ、女性馬主、こういった関係者をクローズアップすべきです。

予想家の中には女性の人気者が出てきていますよね。

つまり現代において女性(の~)というのは大きな影響力がある社会的言説だと考えられます。

どうしてこれを興行面で活かさない道がありましょうか。

そういう方向性でいくと、競馬場やWINSなどの場外馬券場の室内やトイレをもっと綺麗に使いやすくする、ご当地グルメ・オリジナルグルメをさらに充実させる、可愛い女性係員だけでなくイケメン係員を増加配置するなど、とにかく女性をターゲットにもっとサービスを拡充すべきです。



それ以外の時流ですと、海外馬券が発売される中で、逆に旅行客である外国人向けに販売する場所を作るべきです。

これからは少子高齢化、人口減ですから、海外展開をしなければいずれ市場規模が縮小することは明白です。

馬券発売についても国内向けだけでなく、グローバル化していく必要があると思います。

そのシステムを作り上げるのと同時に、利用のきっかけとして旅行客の取り込みを始めるべきです。

これは現在、当地での馬券発売は、国内外での興業問わず当地主催者が取り仕切っているようなので、馬券発売自体のシステム作りは難しいかもしれません。

なので、少なくとも日本に旅行に来た外国人にJRA(地方)主催の馬券を購入してもらう場所を作る、というところからでしょうか。

ツアー客の観光バスでの巡り先に競馬場やWINSを入れるのも面白いと思います。

案外、馬券を爆買いしてくれるかもしれません。

あるいは、海外にいても邦人ならJRAの馬券が購入できる仕組みを整備するのも良いと思います(法律上難しいのかも)。



それから、競馬場やWINSなどは折角朝から開いているのですから、安価で健康的な朝食サービスをするべきです(200~300円などで)。

競馬場に朝何時までにご来場の方には朝食・昼食割引サービスなども大いに面白いです。

3大欲求に関するインセンティブは強大ですからね。

そこに健康ブームという時流を混ぜていく、そして早出して馬券も買ってもらう。



最後に、払い戻し率をもっと上げるべきです。

今日の高度情報化社会では、競馬やその他の公営ギャンブルの払い戻し率が割に合わないと判断できるような情報を、すぐに集めることができ、また理解できる人が増えていると思います。

馬券ビギナーであっても、もっと当たって、ちょい儲かったという快を得られる機会を増やして、気軽に楽しめるようにするべきです。

いわば薄利多売にするべきです。

私個人の考えでは、外れてリベンジしようと競馬にハマる人よりも、外れてがっかりしてもう二度とやらないという人の方が増えてきていると思います。

後者を如何に取り込むか、継続して楽しんでもらえるのかを考えるべきです。

三連単はあまりにも外れすぎるので、射幸心を煽られるどころか、それを通りすぎて無力感を味わって馬券から離れてしまう人を長期的に見れば増やすと思います。

WIN5も同様だと思いますね。

それだけ不的中というのは精神的ダメージがありますし、その上経済的ダメージが重なってしまえば、嫌になるのは当たり前です。

今の若い世代はバブル期を経験した人たちと違って、精神的・経済的な損失やリスクに対してよりシビアなジャッジをする傾向があると思います。



ざーっと書いてきましたが、もちろん、あくまで個人的な考えです。

変化のスピードが早い時代ですから、それに上手く乗って、中央も地方も売り上げを伸ばしてほしいという、一競馬ファンの戯れ言としてご理解ください。

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