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続・内と外でどれくらい違うのか

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皆さんこんばんは。

ドステです。

今回は、以前、日記に書いた『内と外でどれくらい違うのか』の記事の続編です。

いつものように、個人的な考えであることを予めご了承ください。

前回の内容を簡単におさらいすると、競馬場の1~4コーナーを全て足すと真円になっていると仮定すると、1周した際に最内とそのすぐ外の馬の距離ロスは、約12.56mと考えることができるというものでした。

もちろん、実際にはコーナーの距離が短かったり長かったり、コーナーの角度が緩かったりきつかったりすると思うので、あくまで目安です。

上記の計算だと、最内から3頭目だと、25.12m、4頭目だと37.68mになると考えます。

で、今回は、この~mというのが、実のところ、馬の脚力に換算するとどれくらいのロスなのか、というものに焦点を当てた記事になります。

まずはそもそも、馬は数十メートルを何秒くらいで走破しているのかということを、芝とダートの上り3ハロンから考えたいと思います。

調べる競馬場は、比較的コーナーが真円に近いと思われる、中山競馬場にします。

天候が安定していた時期を使い、今年の皐月賞が行われた週、4/18と4/19を抜出し、それぞれダート1600万下の下総Sと芝GⅠの皐月賞を例にとります。

下総Sは、勝ち馬バンズームが最内で脚を溜めて、差しきり勝ち。

推定上がり3Fが、37.9でした。

なので、600m÷37.9とすると、1秒で約15.83m走っていることになります。

皐月賞は、勝ち馬ドゥラメンテが豪脚で差しきり勝ち。

推定上がり3Fが、33.9でした。

なので、600m÷33.9とすると、1秒で約17.70m走っていることになります。

これらの結果から、概ねダートで15m後半、芝で17m後半くらいの距離を、1秒で駆け抜けているということが分かりますので、競馬場や馬の力や条件で諸々差異はありますが、とりあえずここではこれを前提とします。

とすると、1周のロス差が最内の馬とそのすぐ外の馬で約12.56mでしたから、1秒で走破する距離の約79.3%分のロスということで、ダートで約0.79秒の差が生まれているということになります。

芝では、約71%分のロスということで、約0.71秒の差が生まれているということになります。

着差に換算すると、ほぼ3馬身~4馬身ほどの差と考えられるかと思います。

かなりの差と言って良いのではないでしょうか。

そして、これでも最内とそのすぐ外の馬のロス差なので、これが最内とそこから2頭分外、3頭分外となると、さらに差が開き、大きなロスとなります。

今回の記事の結論、目安として、最内とそのすぐ外の馬では、1周してくると3馬身前後の着差分のロス差がある、ということにしておきたいと思います。

こう考えると、たまに起こる人気薄の内々激走や、ちょっと足りない馬が内々先行して大外から断然人気馬が僅か届かず、といったレース内容も納得できる(?)のではないでしょうか。

もちろん、実際には競馬場のコーナーは真円にはなっていないですし、コーナーの距離はダートと芝では違いますし、1周で本当に12.56mロスするかについては、厳密に言えば異なります。

さらに言えば、コーナーを回る時は道中を走っている時のスピードですし、そもそも上りの速さが各馬違いますので、ロス差の距離も違ってきます。

しかし、仮に10mのロスだとしても、相当なロスですし、これが5mでも勝敗に影響するのは間違いありません。

5mだとしても、最内とそのすぐ外の馬には、約1馬身くらいの差が生まれておかしくありませんし、これが最内と外々追走の馬では、さらに2倍、3倍の差が生まれておかしくないということになります。

そう考えると、例えば、皐月賞で3,4コーナー、サトノクラウンは大外追走、これは動画で見返すとコーナーの入りで2頭分くらいのロス、半ば~直線入り口では内々から少なくとも6~7頭分くらいのロスをしています。

また、1,2コーナーでも内々から2,3頭目辺りを追走しています。

仮に一周のロス差を5mと少なく見積もったとしても、最低12~13m以上はロスしていると思います。

最終的な着差は、勝ったドゥラメンテから約5,6馬身くらいでしょうか。

2着のリアルスティールからは、3馬身ちょっとの差。

サトノクラウンは6着ということで、この時点では、ああこりゃ距離がダメだったかとか、ましてや地力がここまでだったかと思った方もいたかもしれません。

しかし、あのロスがあったことを考えると、決して力負けではない、むしろそれでも最後伸びてきていることを考えると、力はかなりあると見るのが正しいのではないかと個人的には思うわけです。

ドゥラメンテには届かないにしても、スムーズならリアルスティールは差せたのではないか、とすることも可能です。

こう考えると、今後のサトノクラウンの活躍に、馬券的にも期待したくなるという算段です。

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