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旨味はオリジナリティにあり

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こんばんは。

前回、競馬におけるパリミチュエル方式を念頭に、控除率の壁を打ち破るには、適正ではない情報によって生まれる、いわば美味しいオッズを見つけることが重要だと書きました。

今回は、その美味しいオッズ、旨味をいかにして見つけるのか、ということについて私見を書きたいと思います。

なお、以下は個人的な考察であることを予めご了承ください。

結論から書きますと、美味しいオッズを見つけるためには、予想、あるいは予想の元となる情報に、如何にオリジナリティがあるか、というのが重要だと考えます。

若干、語弊があるかもしれませんが、こと回収率をプラスにするという観点からは、良く当たるとか、競馬の本質をとらえているとか、そういったことは、最終的には重要ではありません。

より重要なのは、オッズを形成する大元、つまりベットする人々より如何にオリジナリティを出せるか、という点にあります。

さらに言えば、ベットする人々が利用している情報より如何にしてオリジナリティのある情報を使えるか、という点です。

なぜなら、多くの人がある一つの情報で動けば動くほど、その情報の価値は、いわば人数分薄まり、旨味がなくなってしまうからです。

パリミチュエル方式であることを思い出してください。

当たり馬券には、外れ馬券に賭けられた金額が全て流入します。

ある情報でほぼ確実に勝つと言われていた馬がまさかの負けを喫した、そうすると人気薄の勝ち馬に賭けていた人たちが、望外の喜びを享受することになります。

しかし、何故、人気薄の勝ち馬に賭けることができたのでしょうか。

それは、別の情報に依拠していたからに違いありません。

少数派の、しかしそのレースに限っては、適正だった情報、そして、多数派の、しかしそのレースに限っては、不適正だった情報、これを見極めることが大切です。

とはいっても、実際に情報の旨味を見極めることは、かなり難しいです。

そもそも、事前の情報は、出している人が信用できる人や機関のはずですから、普通、多くの人がそれを参考にします。

多くの人が参考にした時点で、旨味は無くなっていってしまいます。

そこで、オリジナリティが大切になってきます。

予想ファクターにオリジナリティがあれば、自然とオッズの旨味を突くことができると考えられるからです。

オリジナリティを出すためには、次の方法があると考えています。

①オリジナリティが大変高い情報を見つける

②ありきたりな情報だが、その情報を加工して、オリジナリティのあるものにする

①は、非常に難しいです。

我々素人は、トレセンに入ることができませんし、馬そのものや騎手の騎乗テクニックや事情についても、関係者に比べれば、得られる情報は皆無に等しいです。

かといって、記者や一部の人が発信してくれる内部の情報は、基本的には新聞やネットなどで公表されるので、多くの人が知るところとなり、結果、オッズに反映され、それほど旨味が残っていない情報となります。

あるとすれば、レースや馬や騎手を、記者などに頼らず、自分の目で注意深く観察し、そこからオリジナリティのある情報を抽出するというものだと思います。

よくありそうなのは、血統、牧場、馬体、過去の成績、調教、パドック、返し馬、などでしょうか。

熟練の馬券ファンの方には、こういった人がいそうな気がします。

かくいう私も、この観点から様々工夫を凝らし、独自の情報を得られるように努力しています。

しかし、想像してみればお分かりのように、これは非常に手間暇がかかります。

そういうことで、情報処理の手間賃という意味で、当予想でも予想を公開するにあたり、その費用分として、300円くらいは良いだろうということで、予想販売しています。

新聞なども、同じ理屈で販売していると考えられます。

ただ、今では新聞はたくさんありますので、オリジナリティを出すのに、各紙切磋琢磨しているとはいえ、情報の切り取り方が似たり寄ったりですので、結果的にオリジナリティが損なわれているように、現状は見えます。

もちろん、今後は変わってくる可能性もあると思います。

例えば、科学の進歩により、馬の脳波などを見ることで、その気分が分かるような技術が発明されたら面白いなと、たまに思います。

つまり、馬の気分を、外部の目に見える形で表示できる技術が確立され、それが取材で認められれば、これはオリジナリティが非常に高い情報となります。

どうも、馬は気分によって、走る時と走らない時がありそうですからね。

・・・何十年後かなw

オリジナリティが高いということは、手間暇がかかる分、仮に同じようなことをしている人がいたとしても、中央競馬でベットする人に対する割合では大したことがない人数だと思いますので、旨味のある情報が抽出できると考えられます。

②の方が、どちらかというと、お手軽だと思います。

例えば、目を付けたA新聞とB新聞の本命印が、複数重なっていたら、本命にする、などです。

一つの本命印では心もとないですが、複数の新聞の本命印が被っていれば、確率が高まる、という発想です。

こういった感じで、複数の、比較的簡単に得られるデータを使って、情報の精度や旨味を高める、という考え方です。

これなら、自分でオリジナリティのある情報を得る必要はなく、既存の情報の組み合わせパターンを、自分なりに見つけるという、その見つけ方にオリジナリティを見出すことになります。

これはこれで、結構有効です。

というのも、元々の情報は、仮にもプロの記者などが頑張って仕事をして集めた情報なので、信頼性が高いからです。

自分でオリジナリティのある情報を血眼になって絞り出したとしても、それが確かな情報なのかどうかは、誰にも分かりませんが、記者の情報なら、ある程度の客観的な信頼性があると考えて良いと思います。

そういったある程度信頼できる情報の、旨味のある部分を組み合わせることができれば、見事、高い回収率を叩きだすことができる可能性が生まれると思います。

もちろん、①と比べると簡単だとはいえ、情報を組み合わせて、旨味のあるものにする作業が必要なので、それなりに経験や知識、そして労力が必要だと思います。

普通の競馬予想と言ったら、この②を指すと考えられます。

当然、中には、この②の方法だけで回収率を100%以上に持って行ける人もいると思います。

数学の大数の法則に則って、どんな賭け方であってもいずれ回収率70~80%に収束するというのは是だと思いますが、なるべく旨味のある枝を選びたいものです。

最近は、PCの普及で、色々なファクターを統計処理して旨味のある馬を探し出す手法も広まってきていますが、恐らく、後5~10年くらいで、この方法は(回収率的な意味で)衰退するはずです。

なぜなら、それが有効な方法であると、多くの人に知れ渡り、いずれ、同じような方法で予想する人たちが増えるからです。

そうすると、PCによる予想に人が流れた分、いわゆるアナログで予想する人たちに旨味が移り、今度はアナログ派に春が訪れることになると予想しています。

あるいは、PCによる統計的な処理・予測にエポックメイキングな手法が取り入れられ、それが隆盛するかもしれませんね。

しかし、この方向だと、搾りかすになってしまわないか心配ですが・・・。

いずれにせよ、大多数の人が利用する情報には、旨味は既に無いか、無くなっていくでしょう。

そのために、オリジナリティを出すことが重要だと思っています。

色々と書いてきましたが、無論、回収率100%以上を出すのは、とても大変です。

しかし、100%以上や100%に近い数字を出すためには、以上のようなパリミチュエル方式の理屈や、予想にオリジナリティが必要なのだという考え方は、損ではないと思い、書いてみました。

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