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1番人気で強い騎手

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令和初の日本ダービーで、まさかのルメール騎手が乗り替わり、本命視されているサートゥルナーリアは、豪州の若手で短期免許利用騎手のD.レーン騎手が起用される予定となりました。

今日もルメール騎手の代打でヴィクトリアマイルを制し、一気に知名度アップのD.レーン騎手。

騎乗ぶりが話題を呼んでいますが、そこで気になったのが騎手たちの技量。

いや、いつも気になっていますがw、これを比較するのは乗馬や競馬のプロでも何でもない我々には中々大変です。

質的な面には持論こそあれど、それが確かな見解なのかどうかは誰にも分かりません。

しかし、数字で表して量的な側面からなら判断できるかもしれません。

ということで、ここでは1番人気馬に乗った時の各騎手の勝率、連対率、複勝率を調べました。

期間は2010年1月1日~2019年5月6日開催までです。

はじめにバーッと平場も含めた成績を示し、個人的な考察を述べた後に、重賞のみに絞った成績を示してまた考察を加えていきます。

なお、引退騎手も含んでおり、平場も含めたものは29回以上の騎乗回数を持つ騎手のみ示します。

それではまず平場も含めた成績をご覧いただきましょう。

表の見方から説明します。

まず、集計期間全レース合算での1番人気の勝率、連対率、複勝率は、それぞれ32.0%、51.0%、63.8%でした。

つまり、これが平均値です。

単純に考えて、この平均値よりも上の数字を出していれば、少なくとも1番人気馬に騎乗するにおいては優秀な騎手であると言えます。

そこで、表の中で平均値を上回っている箇所には、勝率は黄色連対率は赤色複勝率は青色で色を塗りました。

さらに勝率、連対率、複勝率の3つ全てで平均値を上回っている騎手は、名前を橙色に塗りました。

なお、騎乗機会は29回以上としてありますが、これは参考になりそうなO.マーフィー騎手を載せたかったからであり、基本的には騎乗機会が100回前後くらいは無いと信頼できる数値になっていないと考えています。

とはいえ、非常に高い数値を記録するケースの場合は騎乗回数が少なくても参考にはなるとも思います。

さて、続いて簡単に考察していきます。

何と言っても平場を含む勝率としては、やはりと言うべきか、C.ルメール騎手が素晴らしいです。

これを上回る勝率を記録しているのは、R.ムーア、J.モレイラ、O.マーフィー騎手といった短期免許の助っ人か、障害やローカルが主体の熊沢、白浜、平沢、植野、森、石川、横山武史、嶋田、富田、長岡騎手らしかいません。

もちろん、複勝率も同様に素晴らしいです。

つまり、中央4場を主戦場としているJRA騎手の中では断トツの安定感ということですね。

ルメールファーストになるのも頷けます。

これに肉薄しているのが川田騎手、福永騎手。

川田騎手は特に今年に入ってからの成績が凄まじいので、今なお進化中といった感じで頼りになります。

福永騎手はネット上では「平場王」などと呼称されて色々と揶揄されがちですが、「平場王」の名に違わず、少なくとも平場を含んだデータでは非常に安定感もあるし、勝ち切ってもいるようです。

一方、C.ルメール騎手と比較されがちなM.デムーロ騎手ですが、勝率、連対率はまずまずな水準ながら、複勝率は平均程度ですw

弟のC.デムーロ騎手の方が安定感に富んでいますね。

平場のM.デムーロ騎手はそれほどヤル気が無いのかもしれませんw

では続いて重賞に絞った成績を見ていただきましょう。

こちらは騎乗回数5回以上の騎手に絞りました。

データの信頼性は低いですが、それでも見えてくるものがあると思いますので、簡単に考察していきます。

はじめに石神騎手が極端な値になっていますが、これはオジュウチョウサンの影響が強いので、データ的には参考外と認識していただければと思います。

やはりルメール騎手の安定感がここでも光ります。

引退騎手や短期免許の助っ人を除くと断トツの複勝率です。

ただ、勝率に限ると、川田、福永、池添、M.デムーロ騎手らが逆転しています。

上記4人は重賞で要注意でしょう。

特に池添騎手、M.デムーロ騎手は平場よりも勝ち切ってきます。

ヤル気が出るんでしょうw

福永騎手も、巷でのイメージよりも勝負強く、かえって重賞での勝率の方が高いくらいです。

「平場王」は単なるイメージで、むしろ重賞以上の勝負掛けでこそ力を発揮してくるのがデータからはうかがえます。

そして、目を引くのが滅茶苦茶勝ち切ってくるR.ムーア騎手。

ヤル気出しすぎでしょうw

サンプル数が少ないですが、恐らくJ.モレイラ騎手も今後短期免許などで来日する際には、これに比肩する数値をたたき出してくるはずです。

この二人は別格ですね。

個人的にはO.マーフィー騎手もこの二人に並んでくるのではないかと思っていますが、今後短期免許で来る機会がどれくらいあるかですね。

それから、引退騎手ではありますが、漢・藤田伸二元騎手と佐藤哲三元騎手は、重賞のみの成績だけでなく平場を含んだデータでも、非常に優秀な数値をたたき出しています。

この二人は外国人騎手にも勝るとも劣らない技量を持っていたのかもしれません。

藤田伸二元騎手は話題性のある発言が今なお目立つ印象で、その発言の裏には自らの技量への絶対的な自信が存在するのではないでしょうか。

最後に普段はあまりスポットを浴びない障害レースについてで、高田潤騎手は非常に信頼できるジョッキーですね。

高田潤騎手は競馬や障害レースを努めて広報しようとしている騎手なので、密かに応援しています。

皆さんも高田潤騎手から障害レースを買ってみてはいかがでしょうか。

この記事は以上です。

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