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回収率が100%を超えたら試行回数(レース数)が重要

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こんばんは。

ドステです。

今回は、回収率が同程度でも、資金増殖しやすい予想と、そうでないものを考えてみたいと思います。

昨今の情報化社会において、競馬で安定した収支をつけるためには、的中率というよりも、回収率、期待値などを重視した方が良いというのは、もはや常識かと思います。

当然、回収率は100%を超えていることが、資金を増やす上では必須です。

さらには、100%からどれだけ上澄みがあるか、すなわち、105%なのか、110%なのか、・・・というのが重要な点です。

しかし、実は、資金を効率よく増やす上で、回収率と同じかそれ以上に大事な観点があります。

それは、試行回数(予想提供レース数)がどれだけ多いか、ということで、これはあまり他のサイト様には記載されていないので、今回、記事にしてみようと思いました。

例を2つ出して、比べてみます。

①回収率が120%の予想で、一日1 レース限定、1 レース1点の予想

②回収率が105%の予想で、一日10 レース、1 レース1点の予想

これを、1カ月間、開催日10日で換算して、100円均等買いのシミュレーションをして、資金の増え具合を比較します。

①は、一日1 レース×10日で、投入金が合計で1000円です。

これに、回収率をかけますと、1000×1.20で、1200円となり、プラスは200円です。

②は、一日10 レース×10日で、投入金が合計で10000円です。

これに、回収率をかけますと、10000×1.05で、10500円となり、プラスは500円です。

なんと、回収率が高いはずの①よりも、回収率の低い②の方が、多くプラスを出していることになります。

つまり、回収率が100%を超えている予想であれば、賭けるレースが多ければ多いほど、より効率的に資金を増やすことができる、ということなのです。

ちなみに、エア馬券は、予想を元に“賭けているフリをする”ものですので、レース数が減って、利益を減らすということになるとは限りません。

むしろ、外れるレース数を減らして無駄なベットを減らし、結果的に資金増殖をさらに効率的にするものです。

例:一日10 レース×10日で、一日に一度的中して、②と同様の払い戻しを得るとします。的中したその次のレースではエア馬券を1度行うとします。すると、投入金が合計で9000円となり、総払い戻しが10500ですので、1500円プラスが出たことになります。

さて、回収率において、100%を超えている、5%とか、20%の部分、これが利率に当たると考えてください。

そして、馬券に投じた資金の合計額、これが元本となり、これに利率をかけたものが、総払い戻しとなります。

総払い戻し-元本=利益、となります。

よって、投じた資金が多ければ多いほど、つまり賭けるレース数が多ければ多いほど、プラスの額が増えることになります。

利率がプラスなのであれば、元本を増やせば増やすほど、利益が増えていくということです。

反対に、回収率が100%未満の場合、賭ければ賭けるほど、マイナスが大きくなります。

ですから、もし、同じ回収率120%の予想が複数あったとしても、予想レース数が限定されているものよりも、予想レース数が多い予想の方が、効率的に資金を増やすことができます。

もちろん、レース数が多いということは、それだけ元手資金が必要になるので、元手資金が少ない場合は、レース数が絞られている方が良かったりします。

この辺りは、その予想の的中率なども関わってきます。

ただ、予想提供レース数が多いほど、資金増殖のチャンスが多い、ということは言えるでしょう。

しかしながら、回収率を高めるために、レース数(実際は点数も)を絞るのは大事なことで、何でもいいので買い捲った上に、回収率を100%以上に持っていくというのは、至難の業でしょう。

色々な予想にはそれぞれ個性、いわば得意なツボというかポイントというのがあり、それを踏まえて当たりやすいレースを厳選し、ユーザーの方々に提供しています。

これはほぼ全ての予想に共通している点かと思います。

そんな中、回収率を維持しつつ、より多くのレース数を提供できるというのは、大きな利点であることは、上記した通りです。

ですので、できるだけ高い回収率を出しつつ、できるだけ数多くのレースの予想を提供する、これが利益を出しやすい予想だと理解しておくと、予想を見る目もまた一段と肥えるものと思います。

ところが、たくさんのレース(点数)を予想しようとすると、その予想の得意ではないポイントも含まれやすくなり、結果、回収率が減ってしまいます。

これの最たる例が、競馬新聞のプロ予想家の方たちです。

プロ予想家の方たちは、我々素人よりも、遥かに高い予想力を持っているはずですが、年通算の回収率を見てみると、全員が全員、素晴らしい成績を残すわけではありません。

それは、プロであるが故に、全レースを予想しなければならないからに他ならないと思います(また、回収率より的中を競う文化が未だ根強いことも大きいと思われます)。

あの方たちが、自信のあるレースだけを予想したら、相当な回収率を実現できるに違いないと思っています。

まとめますと、回収率が大事というのは当然ですが、それと同じかそれ以上に重要なのが、その回収率を発揮するレース数の多寡、つまり試行回数の多少ということです。

回収率を維持しながら、より多くのレースを予想するという、相反する事柄をどれだけ高いバランスにすることができているか。

例にも出したように、回収率が120%もあるけれど予想提供レース数が少ない予想よりも、回収率が105%しかないけれど予想提供レース数が多い予想の方が、効率的に資金を増やせるということになります。

したがって、バランスという意味では、後者の予想の方が、高いレベルを実現していると言えるでしょう。

某馬券裁判の被告の方は、回収率105%だったそうです。

一見、物凄く高い数字ではないように見えます。

しかし、非常にたくさんのレースで(しかも多点数に多額の賭け金で)予想をした上での回収率105%だったため、驚異的なペースで資金を増殖できたのでしょう。

つまり、大変高いバランスの予想だったと言えるのではないかと思います。

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