こんばんは。
この記事は、お勧めの競馬関連書籍を紹介する記事です。
ブログをご覧になったり、予想を購入してくださったりする方の中には初心者の方もいらっしゃるようです。
そういった方に諸々説明することができない点が歯痒く感じるため、大凡基本的なことなどを勉強するのに適していると私が考える書籍を紹介したいと思います。
ネット上の情報でもある程度は知識を得ることができますが、恐らく、それらは多くの人が得ているであろう情報。
多少なりともお金という対価を払って得られる書籍の情報には、限定的であるが故に有益な情報があると考えられます。
もちろん、紹介した書籍を読めばすぐに回収率アップにつながるものでは必ずしもないかもしれませんが、そのヒントにつながったり、競馬を楽しく深く観るために役立ったりすると考えています。
では、書籍の紹介に移ります。
まず、ご紹介するのは、初心者の方向けの一冊。
この『勝ち馬がわかる競馬の教科書』は、体系的に競馬のイロハを学ぶことができる本だと思います。
意外と競馬の基本を網羅的に著している本やネット上の情報というのは少なく、まず初心者の方が何を知れば良いのか、とっつきにくさに繋がっていると個人的には懸念しています。
そういったガイド的な役割を、この本は成してくれると思います。
ガイドとしてのこの本の内容から各論に移っていけば、スムーズに競馬を楽しむことができるのではないでしょうか。
基本をある程度抑えて各論に移る際には、色々な道筋を立てることができ、人それぞれです。
ここが競馬の面白いところの一つであり、何を重視するかで予想の個性が出てきます。
私のお勧めということで、次に紹介するのは、『馬と仲良くなれる本』です。
一旦、馬券から敢えて離れて、馬とそれに関わる人間の態度を学ぼうということです。
馬の性質を知ると言い換えても良いと思います。
馬の性質を知らずに、ただのギャンブルとして馬券を買っているだけでは、当然勝ちにくいと考えるのが妥当です。
調教、パドック、返し馬、レース中などでの馬の動作、それに伴う騎手や厩務員などの制御に関わる意図、これらの意味を正確に知ることで、より正しく競馬を見ることに繋がり、ひいては馬券に繋がると考えます。
その端緒として、この『馬と仲良くなれる本』は非常に平易な文章とユーモラスなイラストが添えられており、大変に分かりやすくタメになります。
馬を益々好きになるのではと思いますので、馬券派ではない方にもお勧めです。
この、馬を知るという方向性に親和性がありそうな方は、次の書籍もお勧めです。
次に、馬と人のコミュニケーションに特に焦点を当てた書籍で『ホースコミュニケーション』です。
この本まで読破すれば、後は実際に調教、パドック、返し馬を見ていくことで、馬の扱いの巧拙や成否を判別できるようになっていくと思います。
本で学んだ知識と実際にそれを活用する判断力や見る目を養うことで、馬の状態や陣営の意図などを素早く察知できるようになるはずです。
ここまで読んでみて、興味が尽きない方向けに、アドバンスとして以下の書籍を紹介します。
少々マニアックな域に達してきていますが、詰まる所、馬券で勝とうと思うなら、馬マニアにならなければならないでしょう。
特に馬体や動きを調教やパドックで見る時には、少なくとも外見から見える筋肉の特徴や性質を知っておくべきだと考えています。
もちろん、内臓の質までは分からないので、それだけで全てを見抜ける訳ではないと思いますが、走れそうな馬とそうでない馬を見分けるのに役立ちます。
この本にはさらに詳細に馬についての事柄が載っており、医学書となっていますが、馬全般に関する辞典のようなものとして使えるのではと思います(私ももちろん暗記などはできていません)。
ここまで読破すれば、獣医や調教師ではない一介の競馬ファンとして持つには十分すぎる知識量を得ることができるのではないでしょうか。
上記までの馬の性質に関する本は、どちらかというと馬全般に関するものでしたので、競走馬としての馬をより理解するための一冊を紹介しておきます。
知っておいて損はない知識が散りばめられています。
以前の記事に書いた競馬場のコーナーロスに関する計算式も、この本からの抜粋でした。
馬についての理解はかなりのものになったところで、今度は馬が走るコースについて知っておくと良いと思います。
近年の馬場造園技術の進歩は目覚ましいものがあるようで、その変遷を知っておかなければ馬場の変化を間違って推測してしまうと思います。
そうしたことを防ぐために最新の馬場に関する書籍が求められていますが、この『馬場のすべてを教えます』には、近年のそれが詰まっています。
さらに四方山話も満載で、競馬ファンにとっては読み物としても面白いのではと思います。
この本の中に散水率を発表してはどうかという対談部分があり、これが先日実現したのは大変に興味深いです。
『馬場のすべてを教えます』を補完し、馬券に還元する意味合いを含めてお勧めなのが、『王様が教えてくれた、まさかの血統馬券術』です。
血統に関する本ではあるのですが、各競馬場の各コースに関する記述の方が参考になるのではないかというくらいに、簡潔に的を射た指摘が各所にあります。
馬券派の人は『馬場のすべてを教えます』より、こちらの方がとっつきやすいと思います。
馬と馬場を抑えたので、次はいよいよ買い方などを深めていくと良いと思います。
買い方の書籍はたくさん出ているので、紹介しきれない感がありますが、中でもお勧めのものを紹介していきます。
まずは買い方だけでなく、穴馬の目の付け方としても勉強になるのがこちら。
最近、私の馬券で主戦力となりつつある3連複の買い方について参考にしたのが、この『3連複自由自在』です。
3連複で大事なのは、穴馬の取捨と言っても過言ではありません。
その目星を付けるのにも大変参考になります。
今では新品で中々手に入らない古めの本なので、古本屋などに行って探した方が見つかりやすいかもしれません。
次に、当ブログの記事でも紹介している「追い下げ」の本家本元である卍氏の処女作『馬券裁判』です。
この本は非常に話題になったので、持っているという方も多いかもしれません。
馬券の歴史に残る事件だと思うので、一度目を通しておいて損はないでしょう。
ただ、核心に触れるはっきりとした記述はあまり多くはなく、そのヒントが散りばめられている印象です。
とはいえ、ここまでの書籍を読破してきた段階で読めば、その意味が分かってくる部分も少なからずあるのではと思います。
『3連複自由自在』と『馬券裁判』を読めば分かるように、回収率をプラスに持っていくには、本命サイドよりも中穴~大穴が重要です。
要は飛び込んでくる穴馬を見極められるようになれば、比較的容易に回収率をプラスにすることができます。
そのための書籍を紹介したつもりですので、参考にしていただければと思います。