こんばんは、ドステです。
今回は、血統について、考察をしてみたいと思います。
あくまで個人的な考察であることを予めご了承ください。
ちなみに私の予想では、血統はほとんど考慮していません。
考慮すればさらに的中率や回収率が向上するのは感じているのですが、予想をする際に他のファクターに重点を置いているため、時間的にそこまで手を回せていないというのが、正直なところです。
ということで、先に結論を書くと、血統はレースの結果に影響している、というのが私の考えです(が、予想には使えていません)。
では、血統というファクターを改めて考えてみると、私としては、より具体的には父・母、あるいはそれよりもさらに祖先の、身体・精神の特徴が遺伝し顕現すること、これが血統の正体だと考えています。
これをいちいち細かく言葉にすることが難しいので、“血統”という二文字に凝縮してしまい、あたかも血統という独立した要素が大きな影響を持っているように語られることが多いですが、その実、重要なのは、馬体の特徴であったり、気性・内面の特徴であったり、そういった細かい遺伝形質の部分であると考えています。
とすると、これを出走馬何百何千頭に渡って、詳細に検討することは非常に労力がかかることであり、たとえ当週のレースだけであっても百頭は下らないでしょうから、これは大変です。
そもそも、馬のスペシャリストである調教師、騎手ですら、その全容を把握することが難しい、あるいは把握しても制御することが難しいのですからね。
したがって、私の予想にはファクターとして加えることができていません。
もっとアバウトに、これは長距離血統とか、早熟血統とか、ダート血統とか、そういう曖昧ですがある程度有効性があるものであれば、従来巷で言われている通りに活用できると思います。
しかし、個人的にはそこにも細かい差異があると思っていて、長距離血統だと血統表を見て思えるのに長距離で好走できなかったり、今一つ足りないというケースは往々にしてあると思います。
これは実際には、上記したように、厳密には馬は血統で走るのではなく、遺伝した形質で走っていると言えるからであると考えています。
つまり、長距離血統と呼ばれるものには、長距離レースに適した身体的・精神的特徴が脈々と遺伝子として担保されてきていますが、それら全てが遺伝あるいは顕現するわけではないので、必要十分な遺伝形質が顕現しなかったのならば、たとえ血統表では長距離血統であっても、長距離適正が実際はそれほどでもない、ということになるのだろうと思います。
逆に、一見、長距離血統ではなくても、祖先馬の形質がいきなり現れたりして、長距離で有効な遺伝形質が働くことがあると思います。
そうなりますと、血統表である程度、その馬の遺伝形質を予測することはもちろん大切なのですが、より重要なのは、その馬がどれくらい具体的な身体的・精神的特徴を示しているかということであり、馬体を見る目や馬の仕草から内面を見抜く目が必要になってくる、ということになるかと思います。
私は、以前の日記を見ていただいた方には既知のとおり、調教や返し馬を見て明らかな特徴以外は、馬体の特徴や内面の特徴を見抜く目を持っておりません。
また、たとえ馬体の特徴は分かったとしても、内臓機能まで見抜くことができません。
そういうことで、繰り返しですが、予想のファクターに加えることができていません。
そこで、何とか少しでも遺伝形質を見抜きたい、そういう時に使うべき要素が存在します。
それは、もうそのまま、過去のレースを振り返るということです。
これはそれこそほとんどの競馬ファンが行っていることなので、当たり前なのですが、過去のレースぶりで、その馬の遺伝形質がある程度分かるというものです。
そもそも、遺伝形質がプラスに働くかマイナスに働くかは、走るレースの距離やコースの特徴にも大きく左右される事柄ですので、レースそのものから馬の良し悪しを判断するというのは、非常に有効だと思います。
過去のレース成績を、着順だけでなく、できれば実際のレースぶりを見て参考にすれば、馬体や内面の細かい特徴を見抜けなくても、そのままレースに反映されているはず(と見做して)ですので、ある程度把握することが可能になります。
もはや血統とか遺伝形質というよりも、ただのレース分析ということになってしまうかもしれませんが、つまるところ、遺伝(馬体、精神面、内臓機能など)とレース結果は切っても切れない関係だと考えられますので、そこから推測するということになります。